テンジクアオイのことを私たちはゼラニウムと呼んでいますが、植物学的には誤りとされています。ゼラニウムという名前は、昔、この植物がフウロソウ科ゼラニウム(フウロソウ)属に分類されていたころの名残です。現在ではペラルゴニウム属に分類されているので、正式にはその名前で呼ばなければなりません。普通の場合はゼラニウムと呼んでも差し支えないのですが、ここではペラルゴニウムという正しい名前で呼ぶことにしましょう。
ペラルゴニウムの仲間は、南アフリカなどに二百八十種ほど分布しています。原種は一年草や多年草、低木になるものがあり、葉の形も変化に富んでいます。しかし、花の構造はほぼ共通して、ほとんどの種類は上の二枚と下の三枚の形が違う五弁花を着けます。
これらのさまざまな原種をもとに、赤、紫、ピンク、白などの花色を持つ園芸品種が作り出されてきました。品種の数は非常に多いのですが、ゼラニウム系、ペラルゴニウム系、ツタバゼラニウム系の三つの系統に大別できます。
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